デブでアル中だけれども、頑張ってみるかな! Yの悲劇~The God's Judgement,His one,My one.~③

デブでアル中だけれども、頑張ってみるかな!

アルコール依存症と診断された日から、紆余曲折を経て回復の日々を綴る日記です。 アルコール依存症だけではなく、趣味やニュース、コラムについてもいろいろ書いていく予定です。

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Yの悲劇~The God's Judgement,His one,My one.~③ 

まずは有栖川有栖氏の「あるYの悲劇」、
結論からいうとこれが一番面白くなかった。
物語は正統な推理小説の風だが
主要人物が20代の夢を追い求めるロッカーというのがいただけない。
今の彼らの現状を見るととくに。成功しているインタネット投資家(本作は
ネットバブル崩壊前に書かれていると思われる)とかもう過去の人物が
主要人物だし、フーダニットとかハウダニ ット、ホワイダニットすべてが
三流だ、はっきり言って。ダイイング・メッセージもいただけない。
とくに後述の法月綸太郎氏の作品を読んでみると特に。
物語の結末が悲劇に負けずに明日へ向かう若者たちというのも
私にとっては「イタ」すぎる。
何よりも許せないのが有栖川有栖が本名だと、作中の本人に
言わせていることだ。もちろんこの作品はフィクションであり
登場人物も架空の人物とすれば、許されるのかもしれないが
(私はそう思わない!)私のように始めて、彼の小説を読んだ人は
信じてしまう。私はウィキペディアで始めてそれが違うということを
知り、googleで調べたところ、どうも本名は有栖川ではないことは
たしからしい。私がこの小説を読んでほぼ唯一感心したことが
これでは・・・・・・・。最下位決定!!!

つぎは篠田真由美氏の「ダイイングメッセージY」これは2位
物語の設定が今なお古くなっていない。またこれは
推理小説とは厳密にいえないが(犯人といえるような人物がいない)、
全体を通した物語の進行具合、
そしてダイイング・メッセージYの意味にはうならせてくれる。
トランスセクシャルGIDが一部混同している表記が
あるのが惜しいが物語りにドラマ性を多く求める私としては
問題ない。
この短編の主な舞台は「舞台」である。つまり主要人物
が演劇部の人間であり、いわゆる劇中劇があるのだが
これがなかなか面白い。本作品はこの短編集では
一番短いが、篠田氏はこれを舞台の脚本をイメージして
書いたのではないだろうか、私は演劇は学校のプログラムでしか
見たことがなく、いわゆる身銭を切って見たことは一回も無い
(オペラも、歌舞伎も、その他現代劇も)人間だが
もしそういうタイプの人間だったらもっと楽しめただろう。
素人考えで恐縮だが、これは舞台劇に直せば
高校生から大学生の演劇部の良い題材になるのではないか。

二階堂黎人氏の「「Y」の悲劇-「Yが増える」」私の技術では
出来ないのだが、タイトルに二文字出てくる「Y」のうち
一文字目の「Y]の悲劇のYは時計回りに45°回転している。
いわゆる写植屋泣かせの文字だ。登場人物に
二階堂氏の「奇跡島の不思議」(角川文庫)の面々が
登場する。彼らは自分が小説の登場人物であることを自覚しており
読者に語りかけるという二階堂氏いわく「メタ・ミステリー」だ。
メタミステリーとはなにかとは推理小説のメタミステリーの項か
メタフィクションの項を参照、私も実は始めて知った言葉だ。
こういう話は「イタイ」話が多く、耐え切れなくて
途中で読むのを止めてしまう事が私はよくあるのだが
この話はそんなことはない。
なかなか面白く読ませてくれる。
この物語はハウダニイッツと
この本の編集者に対する皮肉が利いている。
(この本は前述のとおり有栖川氏を4人の作者によって書かれており
多分第三者による各々の短い作者紹介と作品が載っているが
この本の編集者は「講談社」から出した作品しか載せないという
狭量なところ(いろいろわけはあるのだろうが)を見せている。)
ただしSF的見地から見ると人工の光による光圧(放射圧)
一瞬といえど、人一人を吹っ飛ばせるまで強くなれるものかは
非常に疑問だ。登場人物には科学に強そうな人物が出てくるので
そこを突っ込んで納得できる回答があればよかったのだが・・・・・。
と言うわけで3位だ。

栄えある一位は(私の主観だけど)
法月綸太郎氏の「イコールYの悲劇」だ。
4作品の中で一番本格的な推理小説である。
登場人物がクイーンの「Yの悲劇」について
一言も言及していないのも良い。
上記3作は本家「Yの悲劇」を読んでいないと?
な部分が多い。まぁYの悲劇に捧げる本なのだから
それはそれで構わないのだが。
ただし。『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』の編集長を
勤め、英米ミステリの紹介者である都筑道夫氏の
エラリー・クイーンについてのエッセイが引用されている。
そのエッセイはYの悲劇についても書かれているが
引用部分を見る限りはネタバレをしてないし、
法月氏が「イコールYの悲劇」を書いた動機というか理由を
明確に物語ってくれている。
こういう知性あふれる引用は大好きだ。

「イコールY~」は一番「Yの悲劇」のプロットからから逸脱しているようで
実は作者がクイーンのこうあるべきと思う魂に一番近づいているのでは
ないかと思う。

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[ 2008/07/22 18:53 ] 趣味 | TB(0) | CM(0)
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アッキーのプロフィール

Sobrietor:アッキー
現在34歳、サラリーマンですがアルコール依存症と適応障害で休職から復職に向けて努力中。趣味と生きがいを求めて日々探求の日々です。
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