ネモ船長はアトランティス人だ!と言うのは冗談だが
(
ふしぎの海のナディアを参照)、彼はいったい何者なのだろう?
ちなみに私は彼のことを一貫としてネモ
「船長」と呼んでいるが
これは今回読んだ本のままである、潜水「艦」の主なのだから
「艦長」でもいいと
思われるかも知れないが、これは「ふしぎの海のナディア」に影響を
受けているのかもしれない。
これについてはものすごく解説したいのだが、長くなるうえに
ナディアを知らない人には???なので泣く泣く割愛したい。
ネモ船長は本作の描写では外見からも人種の判別は難しい。
「どちらかというと青白い肌」と描写されているから
有色人種とは考えにくい。もちろん
オリヴィア・ハッセーのような
インド人の血が入っていても肌の白い人もいるし
私たち日本人にもおどろくほど肌の白い人はいるから
あまり当てにはならないが。
さてネモ船長はインド洋に立ち寄ったときに
サメに襲われたインド人を命がけで助けている。
(なお正確には助けられたインド人は当時のセイロン、
現在の
スリランカ人である)
その後、ネモ船長は「あのインド人は抑圧された国の住人です。
この私もまた、今も、そして息の絶えるまで、その国の民なのです。」と
発言している。これはあくまで「抑圧された国」の民ということであり
インド人とは明言していない。
アロナックス教授もそのように受け取り、彼の国籍を不明のままとしている。
ネモ船長は地上との係わり合いを一切絶っているような、発言を繰り返して
いるが、地中海に来たときに外界から来た人間
(抑圧された国の住人)に資金援助をしているシーンがある。
その資金は抑圧している国の沈んだ船から
サルベージした資産だ。「カエサルのものはカエサルのもと」に
「抑圧された国の人のものはその国の人のもとに」というわけだ。
じゃあやはり彼の国籍は「抑圧されている国」なのか?
物語の終盤にネモ船長はノーチラス号を用いて
ある国の軍艦を沈める。
その軍艦は国籍を示す旗などは揚げていないが
(ちょっと不自然だが)、明らかにネモ船長とノーチラス号を
知っており、それに敵対するものとして描かれている。
私が昔読んだ訳ではその沈んでいく軍艦を見た教授が
その軍艦の国籍を悟り、同時にネモ船長の国籍を悟ると
いうシーンがあったと記憶している。
今回読んだ新訳には「悟る」シーンはなかった。
(軍艦を沈めるシーンはもちろんある)
だから今回の新訳では最後まで船長の国籍は不明のままである。
私の思い違いか、当時の訳者が勝手に書き加えたのか?
それとも(考えにくいが)今回の新訳の訳者が削除したのか?
はっきり言って不明だ。
ただ私は沈められた軍艦の国籍を「大英帝国」と見る
そしてネモ船長はインド人ではないかと思う。
チャンドラセカール・ラマンや
マハトマ・ガンディーがインド人であるように
(海底二万里よりちょと後期の人物だが)
インドには古くから「Taught Person」がいたのだ。
また
ラージャ(マハラージャ)と呼ばれるお金持ちもいた。
いずれもノーチラス号を完成させる抑圧された国として
十分な可能性を持っている。
最後に映画
「リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い」には
ネモ船長が登場するが彼は
「どこからどうみても、インド人」という
風貌をしている。
皆さんはどう思われるだろうか?
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