デブでアル中だけれども、頑張ってみるかな! 海底2万里②~野蛮人がいっぱい~

デブでアル中だけれども、頑張ってみるかな!

アルコール依存症と診断された日から、紆余曲折を経て回復の日々を綴る日記です。 アルコール依存症だけではなく、趣味やニュース、コラムについてもいろいろ書いていく予定です。

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海底2万里②~野蛮人がいっぱい~  

海底2万里にには数多くの「野蛮人」が登場する。
ポリネシアにあるヴァニコロ島やゲボロア島に住む未開の人、
原住民と現在なら表記される人々はしっかり「野蛮人」と表記されている。
一部「原住民」と表記されているところもあるが、ほとんどが「野蛮人」と
表記されている。
原文の仏語の「Un sauvage、Un barbare」と「Un autochtone」
を忠実に訳しているのだろう。
陸地に上がったアロナックス教授の一行は彼らに襲撃され
また座礁したノーチラス号の上に乗り込まれる。
しかしネモ船長は彼らを決して殺そうとはしない。
傷つけようともしない、彼らも同じ人間だという
一貫とした博愛の精神で彼らに望む。
といっても「話し合いましょう」なんて態度もとらない。
そういうお花畑的なヒューマニズムを彼は超越しているのだ
ネモ船長はただ彼らをちょっと高圧の電気を用いて
傷つけず撤退させるだけだ。

またノーチラス号の「上」に乗り込まれる前、
彼らに包囲されている状態でアロナックス教授らが
岩礁を探索してある「珍しいもの」を発見するシーンがある。
その「珍しいもの」は原住民に投げられた石によって破壊されて
しまう。怒りにわれを忘れた教授の召使のコンセーユは
銃をもって彼らを撃つ!(ちなみにこの銃は火薬式か
どうか不明だ、彼らがノーチラス号に乗り込んだとき
武器はネッドの銛(もり)しかもっていなかったはずだ。
ノーチラス号は火薬を積んでいない設定だから
電気銃のはずなのだが・・・・)
結果は彼らのアクセサリーを破壊するだけで
教授はコンセーユをたしなめる。
「野蛮人」は傷一つつけられない、

もちろんこれはベルヌの博愛の精神を表しているといっていいだろう。
(彼は奴隷解放ので有名なリンカーンを英雄視しているのか
ノーチラス号を追うフリゲート艦をエイブラハム・リンカーン号と名づける。
また「神秘の島」では解放奴隷を登場人物の1人として
登場させ、漂着した島の名前をリンカーン島と名づけている)
あと海底二万里には「進化論」についての話がまったく出てこないことも
付記しておくべきだろう。
本作には本当にたくさんの生物が出てくる。
今回読んだ版には名前だけではなく、挿絵にも描かれている。
(挿絵と言うより、動物図鑑のような描き方で)ウィキペディアには

オリジナル版には、アルフォンス・ド・ネルヴィルとエドゥアール・リューによる挿絵が入っている。

と書いてあるがそれだったと思う。
また多くの生物について生物学的な(界、門、亜門、目・・・・・)などの分類も
(たいていはコンセーユによって)されている。

さて種の起源が発表されたのは1859年だから
ベルヌが知らなかったはずはない、現にダーウィンの名前は
一箇所だけ海底二万里にも登場する。
当初の進化論(自然淘汰)はそれを支持する人にさえ
人種差別の「科学的根拠」とされていたこともあるらしいから
ベルヌはそれを嫌ったのかも知れない。
その代わり「万物の創造主」という言葉は頻繁にでてくる。
ただしベルヌが本気で神を信じていたかどうかは
それらの文章からは読み取れない。
(ちなみにH・G・ウェルズは進化論の熱心な信奉者だった、
ただし彼は当時としてはかなりの人類博愛主義者として知られている)

ネモ船長は植民地の人々を「抑圧された人々」とよび
むしろ宗主国の人間を野蛮人扱いしている。
だから彼らには容赦なく、裁きを下す!

しかしネモ船長も現在の私たちの考えからすると
???な行動もいくつかしている。
たとえば、ネモ船長はほぼ全ての生活資源を海から得ており
狩をする。その狩の獲物は大抵は豊富な海の海産物だが
なかには「アホウドリ、ラッコ、ジュゴン、マナティ」などの希少種も含まれる。
当時(1870年ごろ)はいっぱいいたんじゃないの?と
思われるかもしれないが、少なくとも
ラッコ、ジュゴン、マナティはアロナックス教授により
当時も絶滅の危機にあることが指摘されている。
1870年当時はドードーモアなどが人間の手により絶滅しており、
ベルヌがそれを知らなかったはずが無いのだが、どうも
ベルヌほどの人をもっても、希少種保護という考えは無かったらしい。
これは当時の人ほぼ全員が持っていなかったのだろう。
(ちなみにリョコウバトが絶滅したのは20世紀初頭。)

また上記の動物はまだ食用や毛皮にするからまだしも、
ネモ船長はマッコウクジラをノーチラス号の衝角(ラム)で虐殺する!
一応マッコウクジラに襲われているミナミセミクジラ
助けるためだと説明されているが
彼のマッコウクジラに対する考えは現代人の観点からすると
偏見にしか考えられない。
ハーマン・メルヴィルの「白鯨」(1851)のモービー・ディックが
マッコウクジラであることからも、
当時はその容姿や立派な歯(歯をもつ生物としては世界最大)から
残虐な生き物とみなされていたのだろう。

このように海底二万里に出てくる人物は
あますことなく現在の価値観から言うと野蛮人だ。

別に攻めて言っているわけではない
私たちだって未来人に「奴らは不潔な牧場で動物を飼って
それを虐殺して食料にしていた」と言われるかも知れないのだから。


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[ 2008/07/15 18:07 ] 趣味 | TB(0) | CM(0)
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アッキーのプロフィール

Sobrietor:アッキー
現在34歳、サラリーマンですがアルコール依存症と適応障害で休職から復職に向けて努力中。趣味と生きがいを求めて日々探求の日々です。
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