デブでアル中だけれども、頑張ってみるかな! 海底2万里①~ジュール・ベルヌとH・G・ウェルズ~

デブでアル中だけれども、頑張ってみるかな!

アルコール依存症と診断された日から、紆余曲折を経て回復の日々を綴る日記です。 アルコール依存症だけではなく、趣味やニュース、コラムについてもいろいろ書いていく予定です。

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海底2万里①~ジュール・ベルヌとH・G・ウェルズ~ 

ジュール・ヴェルヌ海底2万里を再読した。
なんと2007年に新たに新訳されたものだ。
私は思う存分この新訳を味わって、改めてベルヌの凄さを思い知った。
さてベルヌ並んでとSFの父と呼ばれるのがH・G・ウェルズだ。
並び称される二人の作風の違いには大きな違いがある。
ウェルズがイギリス人でベルヌがフランス人だという以上の。

ウェルズが「タイムマシン、透明人間、改造人間、火星人」などの
ガジェット(小道具)を(当時の)科学的裏づけ無しに、ポンポン使ったのに
対して、ベルヌは飽くまで科学的考証にこだわり、得体の知れない
科学技術を自らの小説に用いることを嫌った(山本弘氏の受け売り)。
従ってベルヌの小説は読み返すと非常に「理屈っぽい」ものに仕上がっている。
ただしこれはウェルズの小説がリアリズムに欠けていると言う事ではない。
両氏の作品ともスタイルは違えどリアリズムに溢れている。

私は最近やはり新訳の「宇宙戦争」も読んだが、その文庫の冒頭には
アーサー・C・クラークがウェルズに捧げた、論文と言うか投稿文がある。
そこでクラークはベルヌの素晴らしさを称えながらも、文学的やSF的見地で
ウェルズのほうが優れて、恵まれた作家であると述べている。
自分も好きだし、世界にもより受け入れられたという意味だろう。

ただしやはり私はベルヌの方が好きだ。理屈っぽいところが共感できるのかも
しれないが、やはり私の少年時代に影響を与えたのは、今回のべる
「海底二万里」や「神秘の島」、「二年間の休暇(十五少年漂流記)」だからだ。
ウェルズの小説も読んだが「宇宙戦争」のほかは「透明人間」と短編集
(何でも願いを叶う能力をもった人間が地球の回転を止めてしまい
大騒ぎになる話が入っていたと記憶している)くらいしか記憶がない。
(正直この短編集がウェルズのものかどうかも怪しい)

ちなみにビッグ・スリーの中では私が一番好きなのはハインライン、次がクラーク、
最後がアジモフだ。3人が鬼籍に入ったいまおそらくこの順位は私の生涯
変わることはないだろう。その理由はいつか書くと思う。

さて話を海底2万里に戻すと、この小説は全体的に
リアリズムに溢れた冒頭から始まる。
突如世界中で目撃され始めたなぞの海洋生物が話題になる。
それが船に損害を与え大騒ぎになりアメリカがフリゲート艦
「エイブラハム・リンカーン号」を退治のために用意して、
そこに本作の主人公のフランス人海洋生物学者である「アロナックス博士」を
招待するまでが一気に語られる。ここまできたらもう読者は逃げられない。
あとはひたすら作品の描写に圧倒されるだけだ。

ちなみにこの小説は一人称で書かれており「アロナックス博士」の視点で
物語が描かれる。作品の最初のほうにはしばしば彼が行った計算の結果
あとに(原文のママ)と書いてあるのがほほえましい。
この”ママ”というのは出版業界では
「ある人のインタビューや文章を引用する際に明らかに文法的などで
間違えている部分に”そのまま”引用したのです、書き間違いじゃないですよ」
という意味に使われる。今でも週刊新潮などで見られる表記だ。
おそらくその計算は間違えているのだろう、しかし原文に忠実に訳しました。
ということなのだろう。
またこの海底2万里は「二万リーグ、二万海里、二万マイル」などと訳される。
その理由は海底二万リーグのウィキペディアの記事やリーグ (単位)の記事を
参照されたい。

なおこの上記間違いを発見したのはおそらく
訳者ではないだろうことも付記しておこう。
欧米にはシャーロキアン(ホームジアン)と呼ばれる
シャーロック・ホームズの愛好家、研究家の団体が300近くあるのだ。
ベルヌにその100分の1くらいいてもおかしくないだろう。
彼らは作品を徹底的に調べ、時にその話の矛盾点を発見する。
決してあら捜しをしているわけではない、愛があるこそやっているのだ。
さもなければ、そんなことに貴重な時間を割けるはずが無いのだ!
私が子供の頃にも、「海底二万里」と『グラント船長の子供たち』『神秘の島』
の年代的矛盾点が指摘されていた。
今では訳者がちょっと調べれば、簡単にそれらを発見できるだろう。
しかし訳者は「海底二万里」を訳すのに、大変な苦労をしているのは
間違いない、彼はその文章の中に膨大な量の人物や生物を
書いているからだ。訳者はそれをしっかり調べて訳している、その努力に
私は賞賛を惜しまない。

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アッキーのプロフィール

Sobrietor:アッキー
現在34歳、サラリーマンですがアルコール依存症と適応障害で休職から復職に向けて努力中。趣味と生きがいを求めて日々探求の日々です。
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